リレー小説TLその頃おばあさんはについて

リレー小説TLでお爺さんが芝刈りに行っている間のお婆さんのお話です
突飛な展開にしてもOK

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リレー小説TLその頃おばあさんは
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KdrQed スレ主 11月23日
震える足を叱咤しながら"それ"の側へと近寄ります。枯葉色の着物は、明り取りの油をケチったお婆さんが、漏れ入る月の光を頼りに針で指を刺し刺し縫ったものでした。 間違いようもなくお爺さんの……ということはつまり…… 「またお前かーーーっ!!!」 お婆さんは叫び、手に持っていた暗器を振り下ろします。 「カッカッカ!引っかかったか?」 「おのれは何をしとるんじゃ!!粥はどうしたッ!」 なんとまたしても鬼が化けていたのです。構ってちゃんもいいところです。 「その着物、わしが18の年に爺さんに縫ってやったものじゃないか。田畑のカカシからぶんどってきたね?ちゃんと元に戻しておくんだよッ!」 よっぽど腹立たしかったのでしょう、お婆さんは鬼を20ほども打ちましたので、さすがの鬼もやりすぎたかな…と思いました。 「…しかしちょうど良かった。お前、その熊を家まで運んどくれ。手間が省けたよ」 鬼は"しまった"という顔をしましたが、お婆さんがまた暗器を振り上げようとしたので、大人しく熊を担ぐとのっしのっしと帰っていきました。 お婆さんは鬼の姿が見えなくなってから、人知れず安堵のため息をついたのでした。
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