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リレー小説TLについて
その名の通り、リレー小説をつくるTLです
突飛な展開にしてもOK
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家に帰ると、ばあさんではなく 何故かタヌキが鍋を煮込んでいました。家に婆さんのすがたはありません。
じいさんはタヌキに尋ねました。
「お前さんはどこのタヌキじゃ?ばあさんを知らんかの?」
するとタヌキは口を開いて…
「おい爺」
背後から呼びかけられたおじいさんは、心臓が口から飛び出るほど驚きました
振り返ると、角の生えた異形の者が腕組をして見下ろしています
「お、お前どうして…!」
「まったく、お前の女房をどうにかしろ。危うく俺様の左手が焼かれるところだったではないか」
「は、はい?」
おじいさんにはなんの事だか皆目見当もつかないので、変な声が出てしまいました
異形の者は、おじいさんの首根っこをつまみ、
「まったく夫婦揃って恩を仇で返すような真似をする。いいか、いつかお前らを喰らってやるから肝に銘じておけ!」
ポイッとその場におじいさんを投げ捨てました
「ヒィィィ!! ば、ばあさんや〜」
おじいさんは一目散に我が家にかけていきました
「…おい」
異形の者の低い声に木の木陰からびくりと姿を現したのは、昼間の山賊でした
「え、あの…」
「いいか、俺様を差し置いて爺と婆に手を出したら、貴様を八つ裂きにしてくれるわ!! 分かったらさっさと消え失せろ!!」
「命だけはお助けをーーー!!!」
そう叫びながら、山賊は脱兎のごとく森の中へと消えていきました
「……大事な俺の獲物だからな。ありがたく思うがいいぞ」
なんやかんや言っても、異形の者はおじいさんとおばあさんが好きなのでした
「ばばばばあさんやっ、たたたただいまっ」
さて、這う這うの体で我が家と帰ったおじいさんでしたが、どうも家の様子がおかしいのです
そんなことがあったせいで、おじいさんが芝刈りを終えて帰るころには日もすっかりと落ちていたのでした。
「やれやれ。はやく帰らないとまたばあさんにどやされるぞ」
通い慣れた山道を下り、遠くに我が家の明かりがうっすらと見え始めたときです。
「ち、ちくしょう覚えてやがれ!!」
そう言い捨て、山賊は四つん這いで逃げ去っていきました
おじいさんはへなへなとその場に膝をついて、
「なんかわからんが助かった…」
そうつぶやき額の汗を手の甲で拭いました
手に握られている軟膏、その効力の恐ろしさをおじいさんは後々知ることになるのです…
どうやらこの軟膏は、痛いところに塗ればたちどころに痛みを消し去る妙薬となり、傷に塗れば酷く爛れる猛毒となるようでした。
「よし、じゃあ試しにこの刀傷にそいつを塗ってみろ」
真新しい刀傷をおじいさんの前にさらけ出しました
おじいさんはこくりと頷き、震える手で軟膏を塗ってやります
「ぎゃああああっ!!! 熱いっ、熱いっ!!」
軟膏を塗った途端、山賊はその場に倒れて転げ回りだしました
なんということでしょう、軟膏を塗った傷口が真っ赤に焼け爛れてしまったではありませんか!
「そんなわけがあるか!」
山賊が激昂したため、可哀想なお爺さんは█もちをついてしまいました。
恐ろしさに震えながらもなんとか声を絞り出します。
「疑うのも無理はありません。ひとつあなた様のお体で試してみてはどうでしょう。どこか痛いところに塗ってみては」
山賊はお爺さんをひと睨みしたあと、おもむろに着物を脱ぎはじめました。
「嘘のように痛みが消える軟膏です」
おじいさんは██正直に答えます。
するとそれを聞いた山賊の表情が変わりました。
山に向かう途中、山賊に出くわしてしまいました
「じいさんよぉ、有り金全部置いてきな!」
おじいさんは為す術なく持っているものをすべて山賊に渡しました
「こいつぁなんだ?」
山賊は軟膏を不思議そうに見ました
おじいさんは軟膏を大事に仕舞い、山へ行こうと歩き出しました
腰の痛みがスーッとひいていきました
それどころか曲がっていた腰がまっすぐになったではありませんか!
気を良くしたおじいさんは、もう一度軟膏を塗ってみようとしてハッとしました
軟膏売りの言葉を思い出したからです
おじいさんが軟膏を使うと、あら不思議!
「ひっ、ひぃ〜!!」恐怖のあまりおじいさんは腰を抜かしてしまいました
「ふふっ、どうぞお大事に」軟膏売りはその場を立ち去りました
腰の痛かったおじさんは腰痛の軟膏を買いました。 そして軟膏売りの男はこう言いました。「使うのは1日3回までだよ、それ以上使ったら…」
そこに「軟膏はいらんかね」と旅の途中の若い男性の軟膏売りに声をかけられました
どうしても腰が痛かったので、途中ある見晴らしのいい草原の片隅で休憩を始めました
家に帰った途端、怒りMAXのお婆さんに蹴り出されて仕方なく山に戻りました
やっぱり腰が痛いから家に帰ることに決めました。
ある日お爺さんは、山へ芝刈りに行きました